クイーン=大臣?

海路郎さんと話していて、初めてイネ語ではチェスのクイーン駒を「menteri(大臣)」と言うことを知りました。チェス用語なんて世界共通だと思っていたので、何でクイーンが大臣なのか?
ご存知の方はご存知なんでしょうけど、自分としては「へぇ〜〜」と思うとともに、インドネシアとインドのつながりの長さを見た気がして驚きだったので、ちょいとブログに書き留め。
チェスなんてやったことないし、チェス用語は世界共通だと思っていたので調べてみたことなかったのですが、イネ語では各駒はこう呼ばれているようです(by Wiki-bhs Indonesia)。
ポーン= pion(ポーン、って読むんでしょうね。)
ルーク= benteng(ベンテン。砦の意)
ナイト= kuda(クダ。馬の意)
ビショップ= gajah(ガジャ。象の意)
クイーン= menteri(ムントゥリ。大臣の意)
キング= raja(ラジャ。王の意)

ポーンは呼び名をまんま輸入、恐らくルークは見た目で決めた呼び名でしょう。ナイトもまあ、見た目からかな?気になるのはビショップとクイーン。僧侶と女王、という言葉に合うものがないわけじゃないのに、なぜ象と大臣???
謎を解く鍵はどうやらチェスのオリジナルにあるようです。
これもWiki情報ですが、チェスの起源はインド発祥のチャトランガというゲームだそう。そしてなんと、このゲームの駒は「王」「将軍(ムントゥリと言うらしい)」「象」「馬」「車・船」「歩兵」なんですね〜
てっきり、チェスなんてオランダが持ち込んだゲームかと思ってましたが、オランダが来る前に恐らくインド経由で入って来たこのチャトランガを、インドネシアでは楽しんでいたのでしょう。今でも遊んでいる人がいるのかもしれませんが、とにかく、チャトランガの駒の呼び名をそのままチェスに移植したっぽい。まずチェス自体、呼び名が「チェス」じゃなくて「チャトゥール」と言いますからね。チャトランガが訛った感じ大。
それだけ長い歴史を持つものだからこそ、軒先でお兄ちゃんたちが夢中になり、在京イネ大使館主催のスポーツ大会でもバトミントン、バレーと並んでチェスが種目として採用されてるんですね。今、ドーハで開催中のアジア大会から正式種目に採用されたチェスで、イネ勢はどんな成績を修めるでしょうか?