気になる記事

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060603i3w1.htm
「ずさん建築横行」は今更、と思うけど、気になるのは文中のこの一文。
築約40年の中高層ホテルがあるが、こちらは全く損傷していない。
今でこそ、賄賂は潤滑油、汚職は文化だ、なんて開き直りの感があるインドネシアだけど、昔はそんなことなかった、とJKTの師匠が言っていた。在インドネシア歴の長い日本人の方にも聞いたことがある。「昔の人は"汚職は恥ずかしい"と袖の下を渡されても断ったものだ。」と。それを裏付けるような文章ではないかと思う。
スカルノにもスハルトにも光と影の部分があり、外野からよく勉強もしていない人間がわいわい言うのは簡単だけど、それでもやはり、後半のスハルトによる開発至上主義が今の惨状を招いたように思えてならない。
懐古主義なのかもしれないけど、社会の雰囲気もひっくるめて、スカルノ時代を懐かしむ人が多いのはこういうところにも起因するのではないだろうか。
気になると言えば、sariさんが紹介されていたこちらにも気になる部分が。
ジャワ島地震なぜ被害拡大 貧困層直撃 政府施策も不十分(東京新聞)
そうやって甘やかすから、と言われるかもしれないが、「国内の別の場所で地震が起こっても人ごとと思っているし、備えを啓蒙(けいもう)する知識人もいない。」と言うけれど、自分のこととして捉え備えをするにはまず、日々の生活が安定しないことには無理なんじゃなかろうか。衣食住足りてこそなんとやら、だ。