300円

某私鉄の切符を買おうと券売機に向かう途中、ホームレス一歩手前(失礼!)な感じのヨレヨレなおじさんに「青山さんですか?」と声をかけられた。
初めて会う人と待ち合わせをしているのかな?でも私は青山さんじゃないからね。「え、違います。」とやり過ごし、券売機の前へ。
そしたら、おじさんが隣に来て、「K平へは・・・」と話しかけてきた。
老眼で値段が見えないのかな?と思い、路線図からその駅を探して「300円ですね。」と教えてあげた。
が、どうやら私はおじさんの話を途中で遮っていたらしい。「K平へは・・・」の後に続く言葉は、私が予想した「おいくらでしょう?」ではなく、次のようなものだったのだ。
「K平へは330円かかるのですが、帰るお金がありません。貸していただくわけにはいきませんでしょうか。」(こんな丁寧に言ったわけではない)
K平は330円じゃなくて300円で行けますよ。330円、というのは終点まで行く値段設定のもうひとつ前の値段区分。300円だとさらにその手前なのね。
外見で判断しては申し訳ないけれど、このおじさん、本当にK平に行くわけじゃないんだろうなあ。待ち合わせなら青山さん待てばいいんだし、大体、K平までの値段を間違えてるものね。
でも、まぁ、ラマダーンだし、http://www.bigissuejapan.com/を買ったと思えば・・・と思って、おじさんに300円あげた。
おじさんに「騙されるなんてバカな奴」って思われてないといいけど。
それとも本当にK平に帰ったのかな・・・・?